この度は、わたし達人間の浅はかな予想をはるかに超えた、地震、津波により、目を覆いたくなるような大惨事が起きてしまいました。またそのことに寄って、わたし達の快適で便利な生活を一生懸命に支えてくれていた、原子力発電所は悲鳴を上げ、今もなお泣き叫んでいます。
わたし達一人一人の心の中にある、もっと快適にもっと便利に、もっともっとという貪欲が、短期間に日本中に原子力発電所を産み出してしまったのかも知れません。
わたし達大人は、家族を幸せにするのは、何不自由なく、快適で便利な生活を送ることだと思い込み、心の豊かさを何処かに置いて来てしいました。また、家族の絆、人と人絆、地球に住む仲間である動植物との繋がりを見失い断ち切ってしまいました。
過去は変えられません。過ちは消せません。しかし人間の素晴らしい所は、そこから学び、正しく立て直すことの出来る、愛と勇気があることです。子ども達の明るい未来は、これからのわたし達大人の想いと行動で変えることが出来ます。
中学生や高校生の、産まれてから快適便利な生活にドップリ浸かって来た子ども達が、今回の人災を目の当たりにして、原発は卒業したいと声を上げています。
子ども達に多大な負担を強いる原発は、子ども達が卒業したいとSOSの信号を発信しているなら尚更、大人のわたし達は信号を受け止めて、早急に、安心安全な未来を築き上げる責任があります。
原子力発電所の今までの働きに心から感謝し、「お疲れ様でした、大切な事に気付かせてくれて本当に有難う御座いました。」と、正に原発卒業の時期が来ました。
不便は不幸でなく幸せです。絆や繋がりを感じられ心が満たされ快適です。
そして、何よりも大切なたった一つの“命”が守られます。
人間の人智では計り知れない掛け替えの無い大自然に畏敬の念を持ち、地球に住まわせて頂けていることに感謝し、これからわたし達は不自然な生き方を見直して、子ども達の未来や全ての生命が健やかに豊かになれる社会を、みんなの愛と勇気で共に築き上げてゆけたらと思います。
みんなで歩くことで、先ずは山梨県に一番近い【浜岡原発を止めて欲しい】という声があることを一人でも多くの方に知ってもらい、また【脱原発への道を歩む希望ある一歩】となれたらと願っています。
いい意味で冷静に、危機感も持つけどポジティブに、サティヤーグラハ(非暴力と無抵抗)でいきます。
お子さん連れ、家族、友人など身の回りの人も一緒に、お散歩のような気分で歩きつつ、批判や対立ではなく、電気を消費する全ての人が『協力』して、この先の、私たちのエネルギーをどうしようか?と考える小さなきっかけにもなれば嬉しいです。
ひとりひとりの愛と勇気ある行動が、日本のみならず世界中の子ども達が一日でも早く安心安全な生活に戻れることの出来る社会に繋がる“一歩”だと信じています。
最後に、尊いお命を絶たれた方々に心よりご冥福をお祈りし、ご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
そして、今も尚、危険を顧みず、作業を続けてくれている皆様に心より感謝申し上げ、ご無事をお祈りしています。
2011年4月吉日
原発を卒業して、すべての生命が幸せに暮らせる社会を築くために集った有志一同
虹の天使
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